以前は、「ランディングページ」と言えばウェブ広告やサイトのバナーから飛んだ先に用意してあるページ(最初に着地するページだから「ランディングページ」)という意味でしたが、これからはシンプルに「リスト取り専用のページ」と認識していきましょう。具体的には、以下のようなページのことです。
今回は、実際に上記のようなリスト取り専用のランディングページを使って毎年ン千万円の利益を上げている私から、なぜランディングページが必要になるのか?といったことや、ランディングページの狙いやメリットについてご紹介していきます。これをご覧頂くことで、ランディングページの正しい知識と最新の活用法について知ることが出来ますので、ぜひご期待ください。
1.ランディングページとは「リスト取りページ」のこと
1-1.フリー戦略を活用し、見込み客自ら連絡先(リスト)を登録してくれるようにしたのがランディングページ
ランディングページ(略してLP)とは、見込み客に関する以下の情報を取得するための、いわゆる「リスト取りページ」のことです。
- メールアドレス
- 電話番号
- FAX番号
- 名前
- 住所
ただし、ただ単純にメールアドレスの取得フォームが載っているだけのページや、問い合わせフォームがあるだけのウェブページはランディングページとは呼べません。ランディングページとは、以下のような「フリー戦略」を用いて、見込み客自らが情報を残したくなるページのことを言います。
ランディングページでよくあるフリー戦略の一例
- ノウハウやツール等のプレゼントを上げる代わりにメールアドレスを登録してもらう
- リフォームや自動車などの無料見積もりをする代わりに名前とメールアドレスを登録してもらう
- 弁護士や税理士などが無料相談するかわりに名前と電話番号を登録してもらう
- 限定クーポンを上げる代わりに無料会員登録をしてもらう
例えば以下の画像は私が実際に使っているランディングページの1つですが、「『副業で30万円を稼ぐ方法』という無料動画講座」を差し上げる代わりに、見込み客にメールアドレスを残してもらっています。
1-2.以前の「ランディングページ」とは広告やリンクから飛んだ先のペラページを指していた
前述のとおり、現在のランディングページとは「リスト取りページ」のことを指していますが、以前のランディングページは、「ウェブ広告」や「自社サイトのリンク」などから飛んだ先のペラページ全般(※ペラページとは、サイドバーなどが無い縦長の1枚ページのこと)を指す言葉でした。というのも、ランディングページの語源は「着地するページ」だからです。ゆえに以前は、例えば「商品販売ページ」などもランディングページの1つとして認識されていました。
しかし、『ダイレクト・レスポンス・マーケティング』の概念がアメリカから持ち込まれたことでその意味が変わり、「ランディングページ=リスト取りページ」になったのです。これは、ダイレクトレスポンスマーケティングの手法により、ウェブ広告や自社サイトのリンクなどから飛ばした先のページが持つ目的が、「商品販売(セールス)」から「リスト取り(集客)」に、明確に変わったからです。
以下が現在のランディングページの役割と、以前のランディングページの役割の違いです。
現在は、上記上段の「アクセスのリスト化=集客」のみを目的としたページのことをランディングページと呼び、ウェブ広告やウェブサイトからもこのタイプのランディングページに飛ばすのが主流になっています。
商品を販売するための縦長ページは、ランディングページではなく「セールスレター」や「販売サイト」と呼びます。
2.通常のウェブサイトでは駄目!ランディングページを使う理由は目的にフォーカスできるから
ランディングページが、そもそも「通常のウェブサイト」がありながらも別で存在している理由は、ランディングページには、ウェブサイトでは実現できない以下のメリットがあるからです。
ランディングページを必ず使うべき4つのメリット
- ページ遷移を必要としないため、訪問者の離脱を減らせる
- ページ遷移を必要としないため、見せたいものを見せたい順に見せることができる
- とにかく目的のみにフォーカスした作りにすることが出来る
- SEOを気にすることなく、とにかく伝えたいことのみを伝えることが出来る
2-1.<メリット1>ページ遷移を必要としないため、訪問者の離脱を減らせる
ランディングページには、通常のウェブサイトと違い他ページや他サイトへのリンクは一切ありません。このお陰で、ページの途中で離脱する確率を下げることが出来るのです。というのも、ウェブサイトの訪問者は、ページを何度も移動することに対して大きなストレスを感じており、その頻度が高いほど離脱率がどんどん上がってしまうからです。
実際、ページの読み込みに3秒以上かかっただけで訪問者の53%が離脱するというデーターをGoogleが発表しています。
つまり、詳細を知るために何ページかのページ遷移が発生してしまうようなウェブサイトでは、高確率で途中で離脱されてしまうというわけです。この点、すべての情報をページ遷移無しで見てもらうことの出来るランディングページは、訪問者の離脱を大幅に減らすことが可能なのです。
ページ遷移の頻度が高いサイトの一例として、記事を分割して表示させるページネーション(ページ移動リンク)があります。記事を読んでいる最中に以下のようなページネーションがあり、途端に面倒に感じて続きを読むのをやめてしまった経験が、あなたにもあるのではないでしょうか。
2-2.<メリット2>ページ遷移を必要としないため、見せたいものを、見せたい順に見せることができる
ランディングページはページ遷移を必要とせずに全ての情報を見せることが出来るため、見せたいものや伝えたいことを、見せたい順&伝えたい順で伝えることが出来ます。というのも、通常であればページ遷移の順番は訪問者の意思に依存するためコントロールは出来ません。しかし、ランディングページは必ず上から順番に見ることになるため、あなたが見せたい情報や伝えたいメッセージを上から順番に載せておくだけで、見せたい順番に情報を見てもらうことが出来るのです。
対して、通常のウェブサイトというのは各情報が違うページに掲載されているため、詳細を知るためにはページ遷移をする必要があり、その閲覧の順番は訪問者の意思に依存してしまいます。つまり、ウェブサイトでは情報やメッセージを伝える順番をコントロールすることが出来ず、こちらの意図していない伝わり方をしてしまう可能性が高いのです。
2-3.<メリット3>とにかく目的のみにフォーカスした作りにすることが出来る
ランディングページは、単独で存在しているものなので、例えばブログやホームページなどのデザインと合わせる必要がまったくありません。だからこそ、目的に100%フォーカスした作りにすることが出来ます。ランディングページの目的とは、とにかく「リストを獲得すること」です。具体的には、メールアドレスを登録してもらったり、問合せをしてもらったりなどの「アクション」を起こしてもらうことです。
そのために、例えば申し込みフォームを常に横に表示させておくようにしたり、文字が読みやすいようにフォントを大きくしたりなど、とにかく目的を達成させる確率を高めるための施策を詰め込むことが出来るのです。
2-4.<メリット4>SEOを気にすることなく、とにかく伝えたいことのみを伝えることが出来る
ランディングページは、検索エンジンから集客を狙うものではありません。あくまでもすでにアクセスがあるウェブサイトやウェブ広告のリンクから意図して飛ばす(着地させる)ものです。ゆえに、SEOをまったく気にすることなく、「伝えたいことが伝えわるように」文章を書くことが出来るのです。
これが意外と、多くのウェブメディアでは出来ないことなので、SEOの観点を完全に分離させて文章を書けることはランディングページの目的を達成させる上で大きなメリットとなります。
2-5.ランディングページの唯一のデメリットはSEOが弱いこと
ランディングページは独立した「1枚のペラページ」なので、基本的にSEOが弱いため検索エンジンでの上位表示が見込めません。これこそが先程の<メリット4>をメリットたらしめている要因でもあるのですが、人を流入させるためにはウェブ広告を打ったり、ブログやSNSなどのウェブメディアを育てていく必要が必ずあるということです。
ランディングページは集客の要となるものですが、ランディングページ単体でその効果を享受できるものではないということは、念頭に置いておいてください。
最後に
ランディングページは、ウェブで何かを売買するのであれば、必ず持っておかなければいけないものの1つです。ランディングページを効果的に活用することで、あなたのビジネスの集客と売上が大幅にアップするのは間違いありません。
したがって、まずはランディングページというものがどんな役割を持っているもので、どんなメリットがあるものなのかを正しく認識して頂き、あなたのビジネスに取り入れていって頂ければと思います。
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