ステップメールは、大きく分けて以下の2つの段階に分かれています。
売れるステップメールの2つのフェーズ
- 教育のフェーズ(自己開示や価値観の擦り合せのフェーズ)
- 販売のフェーズ(実際にリンクを載せて販売ページに誘導するフェーズ)
この両者を比べた場合、売れるステップメールで大切になるのは「1.教育のフェーズ」です。ステップメールの売れ行きというのは、販売を開始する前の段階で8割型決まります。実際、教育をしっかりとおこなってからセールスをおこなった場合と、教育に力を入れずにセールスをした場合、これぐらい成約率が変わりました。
というわけで、この記事ではステップメールの書き方の中でも「教育のフェーズ」を中心に、あなたがあなたのメルマガ読者さんに対してどのようなメッセージを伝えていけば良いのか。どうすればン万円~ン十万円の価格帯の商品を安定して売れる状態を作り出せるのか?という部分についてお伝えしていきます。
売れるステップメールが書けるようになれば、以下のようなあらゆるビジネスジャンルにおいて売上をアップさせることが出来るようになります。
少なくとも、私は新規集客した見込み客に対して流すステップメールの成約率を10%以上に出来なかったことがありませんから、あなたにも最低でも成約率10%以上のステップメールを書くための気づきをご提供できるはずです。ぜひご期待ください。
1.売れるステップメール作成の鍵「共感を呼ぶストーリー」の書き方
結論からお伝えすると、売れるステップメールの書き方をマスターする上で最も重要となるのが『共感を呼ぶストーリーの作り方』です。これさえ出来れば、あなたはステップメールの勝ち組になれると言っても過言ではありません。なぜなら、共感を呼ぶストーリーの作り方をマスターすると、日をまたいで送っていくステップメールを毎日しっかりと読んでもらうことが出来るようになるからです。
ステップメールの「教育」のフェーズでは、読者に対して以下の6つを伝えていきます。
- あなたの価値観や主張を伝えた上で、
- 読者さんの悩みや問題に対してあなたが深く共感していることを伝え、
- その悩みや問題を解決するための課題は何なのか?をハッキリさせ、
- さらにその課題をクリアーした場合にどんな素敵な未来を獲得することが出来るのか?
- その課題をクリアー出来なかった場合にはどんな悲惨な未来が待ち受けているのか?を伝え
- 課題をクリアーするために今必要なもの。今身につけるべきことが何かを伝える
この書き方の詳細は後述しますが、これらを「メールでちゃんと読んでもらう」というのはそう簡単な話ではありません。これを実現するためには、メルマガの読者があなたの話に対して「強く共感」し、それによって「当事者意識」を持ち、「惹き込まれる伝え方」をしていく必要があります。そして、それを実現させられるのが『共感を呼ぶストーリー』に乗せてメッセージを伝えていくことなのです。
1-1.共感を呼ぶストーリーは「N字型の浮き沈み」で構成されている
共感を呼ぶストーリーのことを私は『N字曲線展開』と呼んでいます。なぜなら、人が共感し惹きつけられる物語というのは、必ず以下のようなN字型の浮き沈みで構成されているからです。
上記は、実際に体験したストーリーではなくフィクションになってしまっていますが、今回は流れを分かりやすくお伝えするためにダイエットにまつわるストーリーを作りました。❶~❼までを読んで頂くと、短いながらも漫画やドラマで見るような鉄板の流れになっているなと感じると思います。
1-2.共感を呼ぶストーリー作りのポイントは「悩み」「挫折」「出会い」の3つ!
読者の共感を呼ぶN字曲線展開ストーリーのポイントとなるのは、以下の3点です。
N字曲線展開の3つのポイント
- 昔は自分も、見込み客と同じような状況にあり、同じ悩みを持っていたということ
- 一度は成功を手にしたと思ったが、そこには見落としていた落とし穴や問題があり挫折したということ
- 挫折を経験しながらも、1つのきっかけ(出会い)によって「上手くいかなかった原因」と「真に成功へとつながる方法」に気づくことが出来、今度こそ本当の成功を手にしたということ
もちろん、実際にストーリーを作る際は本当に体験した真実でなければいけません。こう言うと、「そんなドラマチックな体験、私にはありません!どうすれば良いのでしょうか?」と必ず聞かれるので、ここでその対策についてもお伝えします。
1-3.ドラマチックな体験が無くとも誰もがN字曲線のストーリーを持っている
この対策はとてもシンプルです。ドラマチックな体験が無かったとしても、実は誰もがN字曲線の体験をしています。つまり、あなたが体験したストーリーも「N字曲線になっているのだ」ということに気がつくだけでOKなのです。
どういうことかと言うと、N字曲線展開というのは、言い換えれば「試行錯誤」のことです。それは無意識下でおこなわれたものだったかもしれませんが、人は何かを成し遂げる際には多かれ少なかれ必ず試行錯誤をおこなっています。つまり、あらゆる場面で以下の3つを経験しているのです。
- 元々は問題を抱えていた
- 上手くいく方法を考え試したが、1回以上失敗をした
- 前回の失敗の原因を知り、新たな方法に出会い(思いつき)それを実行した
例えば学生時代の勉強法。忘れ物をしないための方法。親に叱られないためのお願いの仕方。恋愛の仕方。失敗しないレストラン選び。お酒の選び方。飲み会での話題選び。友達との関係の作り方。趣味の上達法。会社での仕事の仕方。もっと小さいものだと、切手の貼り方や居酒屋の割り勘の仕方などなど、様々な場面で上記の3ステップを踏んでいるのです。
あなたが販売したいと思っている商品にまつわるストーリーであれば尚更です。その商品の「魅力」や「必要性」を伝えるためのストーリーには、N字曲線になっている経験が必ずありますし、それは昔のあなたと同じ悩みを抱える読者へと強烈に響くものになります。つまり、それをN字曲線のストーリーに乗せて伝えていくことで、読み手が共感し、惹き付けられるステップメールを書くことが出来るようになります。
まずは、❶~❼のN字曲線展開に沿ってあなたの商品にまつわるストーリーをノートや付箋に書き出してみよう!
次の章より、具体的なステップメールの書き方に入っていきますが、ステップメールを書く上で「1通目には何を書けば良いのか?」「2通目は…?」「3通目は…?」と、見た目の事例やテンプレートを求めてしまうと上手くいきません。なぜなら、売るものや発信者の個性・実績の有無・文章のスタイルによって伝えるべきメッセージや最適な順番は変動するからです。
もしかするとあなたも、ステップメールの何通目に何を書けば良いのか?を調べていらっしゃるかもしれません。しかし、それよりもステップメールの本質とも言える以下の構造を知ることが重要なのです。
ゆえに、本記事では、
- 1通目のメールで何を行わなければいけないか
- 2通目以降の教育ステップで必ず伝えるべき5つのメッセージとは何か
- 2通目以降のメッセージを確実に読ませるための、共感を呼ぶN字曲線展開を使った伝え方
という3点についてお伝えするものになっています。すでに「共感を呼ぶストーリーの作り方」についてはお伝えしましたが、ここからはステップメールの最重要メールである「1通目」に書くべきことと、本格的に教育のフェーズに入る「2通目以降」で絶対に外してはいけない5つのメッセージについてお伝えしていきます。
2.ステップメールの最重要メール「1通目」で最大のインパクトを与えろ!
ステップメールにおいて最も重要なメールはとにかく「1通目」です。なぜなら、1通目のメールが最も開封されるメールだからです。ここでインパクトを与えて興味付け出来るかどうかで、その後のステップメールが開封されるか否かが決定します。
1通目でインパクトを与えるためには、以下のような点を意識して1通目を書くようにします。
1通目のステップメールで読者にインパクトを与える方法
- 圧倒的に質の高いプレゼントを上げる
- 「なるほど!」と思わせる気づきを与える
- あなたの手法の核心部分(インパクトのある部分)を1通目で伝える
- 「これは結果が出そうな方法だぞ!」と感じさせる
- 「この人は僕の悩みを、僕以上に分かってくれている!」と感じさせる
- あなたの現状に憧れを抱かせる
- これから公開していくノウハウによってどんな素敵な未来が手に入るかを語る
etc…
もし、1通目でインパクトを与えることが出来なければ、その後がいくらN字曲線展開の惹き込まれる内容のメールになっていたとしても、開封すらされなくなってしまいます。ゆえに1通目で確実に興味付けをし、2通目以降で本格的な「教育」のフェーズに入っていくようにします。
3.2通目以降のステップメールで伝えるべき6大メッセージ
2通目以降のステップメールでは、N字曲線展開のストーリーを意識しつつ、主に以下の6つのメッセージを伝えていくようにします。この6つのメッセージは、1つでも外してしまえば途端に売れなくなってしまいますので、確実におさえておきましょう。
❷ 悩み・問題への共感
❸ 問題を解決するための課題の認識
❹ 課題をクリアーした場合の素晴らしい未来
❺ 課題をクリアー出来なかった場合の悲惨な未来
❻ 課題をクリアーするために何が必要なのか
それぞれ詳しく解説していきます。
3-1.❶ あなたの価値観・主張を言語化する
まずはあなたの「価値観や主張」をしっかりと言葉にして伝えましょう。仮に、今あなたがダイエットに関する商品を扱っているとします。そして、あなたのダイエットに対する主張としては、例えば以下のような感じで伝えます。
こんな具合にあなたの主張を強烈なメッセージとして伝えるのです。また、それと合わせてその主張の根拠となるデーターや事実を伝えます。
そして、今から自分(あなた)が連れていこうとしているゴールとは「体に負担のかかる食事制限をすることもなく、健康を害することもなく、行動した全ての努力が正しく実り、一度痩せたらリバウンドに苦しむことなく幸せに痩せられる痩せ方です!」といった具合に、あなたがこれから読者さん達を連れていこうとしているゴールの姿も伝えることが重要です。これがあなたのノウハウの「世界観」となるからです。
3-2.❷ 悩み・問題への共感
次に「悩み・問題への共感」です。これは、見込み客が抱えている現状の悩みや問題に対して、あなた自身が深く理解しているのだということを言葉にしてハッキリと伝えるということです。なぜなら、人は自分の抱えている悩みや問題を、自分以上に深く理解しそれを言葉にしてくれる相手に対して「信頼」を感じるからです。
あなたも以前は見込み客と同じ悩みや問題を抱えていたことがあると思いますから、その時をよく思い出し、その悩みや問題を、相手が認識している以上に細かく、丁寧に、深く言葉にして伝えていきましょう。
3-3.❸ 問題を解決するための課題の認識
次は、「問題を解決するための課題の認識」です。ここで、見込み客が抱えている問題の原因をハッキリと言語化してあげます。そして、それが現状の悩みを解決するための課題なのだということを伝えます。
この後の3つのメッセージは全て「課題」がハッキリしていてはじめて効果が出るものなので、ここで見込み客が現状を打破するための課題が何なのか?ということをハッキリと認識させておくことが超重要となります。6大メッセージの中でも「鍵」になるところなので、ここは丁寧に丁寧にやっておきましょう。
3-4.❹ 課題をクリアーした場合の素晴らしい未来
課題を見事クリアーした場合に、どんなに素晴らしい未来が待っているのかを想像させます。これを行うことによって、見込み客に「そんなに素敵な未来に行けるなら、自分も課題を解決して、必ずその未来に辿り着きたい!」と思ってもらうことが重要です。
本来、人は出来るだけ変化をしたくないと考えているものです。それは、悩みや問題を抱えていて、自分でも「変わりたいんです」と言っていても、それでも潜在的には変わりたくないと思っているものなのです。だからこそ、丁寧かつ具体的に未来像を見せてあげることが大事です。そして、この時に重要なのは「メリット」ではなく「ベネフィット」を伝えるということです。メリットとベネフィットの違いは以下のとおりです。
- メリット … 直接的な効用
- ベネフィット … その効用によって開ける可能性
具体的にいくつか例をお見せします。
メリット | ベネフィット |
---|---|
痩せられる/稼げるようになる/英語が話せるようになる/難関資格が取れる | モテるようになる/家族4人で毎年海外旅行に出かけられるようになる/海外に住んで金髪美人の恋人が出来る/給料が高くステータスの高い会社に就職することが出来る |
このベネフィットを訴求することを意識しながら、その素晴らしい未来を見込み客が頭の中でクッキリとイメージできるように、具体的かつ細かく伝えていくようにします。
3-4.❹課題をクリアー出来なかった場合の悲惨な未来
先程とは逆で、課題をクリアー出来なかった場合に、どんな悲惨な未来がやってきてしまうのかを想像させます。素晴らしい未来だけじゃなく、それと対比する悲惨な未来も伝えることで、見込み客に「絶対に自分は課題をクリアーし、素晴らしい未来へ行かなければいけないんだ!」という決意を促すことが出来ます。
この際も、「痩せられない」というデメリット部分を伝えるのではなく、「痩せられないせいで、恋人が出来ず、結婚も出来ず、友人が奥さんや子供を連れて仲間と一緒にキャンプに行っている時も参加することが出来ず、1人孤独な時間が増えていくことになる」といった感じの、「ベネフィット(の逆ですが)」を伝えることを心がけてください。
❸と❹は、それぞれ1度伝えてお終いではなく、対比させたり、両方を繰り返し伝えたりしていきましょう。
3-5.❺課題をクリアーするために何が必要なのか
課題をクリアーした場合に訪れる素晴らしい未来とクリアー出来なかった場合に訪れる悲惨な未来を伝え、見込み客が「必ず課題をクリアーし、死にものぐるいで素敵な未来に辿り着いてみせるぞ!」と思った段階で、どうすれば課題をクリアーすることが出来るのか?課題をクリアーするためには何が必要なのか?を伝えていきます。
当然、最終的にはあなたの商品が必要となるわけですが、「私の商品があれば解決します!」と言うのではなく、その手前の「スキル」や「環境」や「素材」や「道具」などを挙げるようにしてください。例えば、痩せたいのに痩せられない人に対して「私のパーソナルトレーニングに通えば全てが解決します!」と言うのではなく、「あなたが痩せるために必要なのは、怠けそうになっても続けられる環境です!」という具合です。「これが必要だ!」と一言で言えるとなおよしです。
そうやって「そうか、自分に必要なのはトレーニングの上手なやり方や裏技を探すことではなく、とにかく続けられる環境が必要なのか!」と理解してもらった上で、それは商品(これから紹介する)を手に入れることで叶うのだということをハッキリと伝えていきましょう。
4.セールスマンではなく教育者としての視点でメールを書こう
ステップメールを書く上で常に念頭に置いて欲しいのは、あなたはセールスマンになるのではなく、教育者としてメッセージを届けるのだということです。どういうことかと言うと、ステップメールで伝えるメッセージというのは、「売るため」に書くのではなく、「読者自身にとって、これから紹介する商品が必要であるということに気づいてもらうため」に書くものだからです。
つまり、ステップメールの中では「商品の良さ」や「あなたの凄さ」を伝えるよりも、相手にフォーカスを当て、相手の抱えている悩みや問題の原因がどこにあって、それを解決するためには何が課題となっているのか?そして、その課題を見事クリアーするためには、これからどういう行動をして、どういうものを手に入れていかなければいけないのか?といった、いわゆる「教育」と呼ばれるようなメッセージを伝えていくことが重要だということです。
メルマガアフィリエイターはセールスマンではなく教育者。このことを意識して文章を書くだけで、ステップメールのメッセージが見込み客に伝わる力は何倍にも強くなり、ン万円~ン十万円する商品でさえも自動で販売することが可能となります。ぜひ意識しておいてください。
最後に
売れるステップメールの書き方については以上となります。本記事ではステップメールの書き方の中でも「教育のフェーズ」を中心にお伝えしてきましたが、この「教育のフェーズ」の作り方さえマスターすれば、ステップメールの売り上げは大きく変わっていくことになります。
ステップメールに限らず、「メルマガ」でもそうですが、重要なのは売り込み中のメールではなく、売り込みをする前にどんなメッセージを伝え続けていたのか?ということです。秋に丁寧に土を耕し種を蒔いておきさえすれば、春に収穫をするのはとても簡単です。労力と時間をかけて頑張るべきは、収穫の時期ではなく種蒔きの時期です。
ステップメールでも、「販売」をする前の段階で勝負は決まってしまうので、ぜひこれを念頭に置いて教育のフェーズに力を入れて頂ければと思います。
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